長野のおぶせミュージアム・中島千波館にて、2009年7月31日(金)~10月6日(火)の期間中、『池田 学』展が開催される。
この展覧会は、いま国内外でめざましい活躍を見せている細密画アーティスト、池田学による初の美術館開催の個展。池田は、1973年佐賀県生まれ、2000年に東京芸術大学大学院修士課程を修了し、2006年のミヅマ・アクションにおける初個展にて観客を圧倒する大作を発表、衝撃的なデビューを果たした。
今回の会場では、紙にペンで描く細密画のスタイルを確立した卒業制作「巌ノ王」(1998)から、昨年末にミヅマ・アート・ギャラリーの個展で話題を呼んだ最新作「予兆」(2008)まで、これまでの池田の作品計16点が一堂に会する。1点1点時間をかけて制作された作品は、どこまでも続いていくようなストーリーのなかに、周囲とは無関係のモチーフや隠れたユーモアがところどころに散りばめられており、何度観ても飽きることがない。
また、会期中9月22日(火)14:00からは作家によるギャラリー・トークが開催予定。展示室で作品を鑑賞しながら、池田に細密画を描くきっかけを与えた大学時代の担当教官、中島千波画伯との対談が行われる。
今後のさらなる発展が期待される作家の作品世界に、ぜひじっくりと見入って欲しい。
会期