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茨城県陶芸美術館「ガラスの植物学者(ボタニスト) エミール・ガレ展」
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茨城県陶芸美術館 「ガラスの植物学者(ボタニスト) エミール・ガレ展」

ガラスの可能性を切り開いた工芸家の、自然に対する深いまなざしを覗く

  茨城県陶芸美術館にて、2009年9月26日(土)~11月29日(日)の期間中、「ガラスの植物学者(ボタニスト) エミール・ガレ展」が開催される。

 

  この展覧会は、19世紀後半のヨーロッパを席巻した“アール・ヌーヴォー芸術”を代表するフランスの工芸家、エミール・ガレ(1846-1904)の全貌を紹介するもの。植物学者でもあったガレは、自然の中に息づく可憐な花々や昆虫のモチーフを得意とし、生命を封じ込めたかのようなガラス作品で知られるが、陶器や家具という生活全般にわたる分野にも創造力を発揮していた。また優れた芸術家としてのみならず、近代的な企業経営者としての側面をもっていたガレは、万国博覧会へも積極的に作品を送り出し、当時から世界中の人々を魅了したのである。

 

  日本国内でも、ガレの自然に対する深いまなざしへの共感から、今日までにきわめて質の高い作品が多数コレクションされてきた。このたびの会場には、そのような国内有数のガレ・コレクションの中からガラス、テーブルウェア、家具などの名品約130点が集められる。

 

  世紀末という、不安と期待、退廃と華やかさが複雑に入り混じった時代の精神を、華麗な作品に昇華したガレの独創的な世界にじっくりと魅入ってみたい。

 

茨城県陶芸美術館「ガラスの植物学者(ボタニスト) エミール・ガレ展」

 

― 【ガラスの植物学者(ボタニスト) エミール・ガレ展】 開催概要 ―


会期:2009年9月26日(土)~11月29日(日)
9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日
※ただし、10月12日(月)、11月2日(月)、11月23日(月)は開館、10月13日(火)、11月24日(火)は閉館

会場:茨城県陶芸美術館地階企画展示室・2階県民ギャラリー
〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345 番地(笠間芸術の森公園内)
TEL:0296-70-0011
http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/

料金:
一般1000(900)円/高大生800(700)円/小中生400(350)円
*( )内は、20 名以上の団体料金及び前売券料金
満70 歳以上の方、障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及び
付き添いの方[ただし1人につき1人まで]は無料、土曜日は高校生以下無料

○美術講演会「エミール・ガレ人と作品」
2009年10月10日(土)午後1時30分から当館1階多目的ホール(聴講無料)
講師:土屋良雄氏(サントリー美術館企画委員)
定員:150名(先着順・当日整理券を発行)
○ワークショップ
「ガラスの茶会―ガレの陶器とともに」
2009年11月7日(土)午前11時から午後4時まで
呈茶券:500円(先着80名)
主催:茨城県陶芸美術館友の会・「笠間アートのまちめぐり」実行委員会
協力:松江北堀美術館