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Audi(アウディ)

アウディ復活の鍵は「技術による先進」



 終戦後、占領していたソビエト軍によってアウトウニオンAGの会社資産は接収され、工場は解体された。しかし、4つの輪が代表する自動車の歴史を継続してゆくために新たにアウトウニオンGmbHが設立された。その後同社はダイムラーベンツの子会社、そして1965年にはフォルクスワーゲンの傘下となった。
1968年、それまでのDKWのノウハウが移植されたモデルではなく、伝統をすべて断ち切った初のアウディ車、アウディ100が誕生し大ヒットを収めた。ここからアウディの躍進劇が始まるのだ。
1972年にはOHCエンジンシリーズ、自己安定式ステアリングロール半径といった新技術を数多く搭載した第1世代のアウディ80(B1シリーズ)を発表し、合計100万台以上を生産。そして5気筒エンジン(1976年)、ターボチャージャー技術(1979年)、クワトロフルタイム4WDシステム(1980年)など革新的な技術を開発し、1985年には社名をアウディのブランド名を冠した「アウディAG」へと変更した。フル亜鉛メッキのボディ、最高の空力特性を備えた量産型サルーン、幅広い車種に採用されたターボチャージャー付きガソリンエンジン、経済的な直噴ディーゼルエンジン、アルミニウム製ボディ、世界初のハイブリッド車、ガソリン直噴エンジン、8気筒および12気筒エンジンを搭載したラグジュアリークラス車などは、アウディブランドがプレミアム車メーカーに変容していった過程を物語る、数多くの道標の中のごく一部と言えるだろう。

環境共生時代における、プレミアムブランドの使命


  アウディは、エンジンの高効率化やハイブリッドによる低排出ガス化、高強度アルミニウムフレームの発明よって高い耐荷重性能と飛躍的な軽量化に成功し、燃費の向上とCO2の排出を抑制した。


  アウディはこのようなマシン自体の性能だけでなく車両生産過程でも環境を意識している。工場では雨水の利用や節水を進め、69%の廃水を削減。また、廃棄物処理施設からの熱を引き込む「長距離加熱」や、天然ガスを使用した発熱と発電の併用などで'07年には工場から排出されるCO2を15,000t以上削減することに成功したのだ。さらに再利用率が全モデル平均96.9%をという高い水準を実現している。


  新たにアウディの取り組みとして挙げられるのはカーボンオフセットである。カーボンオフセットとはCO2の排出相当金額を支払い、植林事業や自然エネルギー活動に投入することで排出したCO2を相殺しようというもの。「アウディ カーボンオフセット」では1トン分のCO2排出量に相当する金額をユーザーに代わって支払うというプログラムである。


  時代を見据えたこれらの取り組みも、プレミアムブランドとしての役割のひとつなのだ。

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