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元フレンチシェフの感性が生きるショコラ工房「Kyoto生chocolat オーガニックティーハウス」

 

 “こんなチョコレートは食べたことがない” “後味が本当にやさしい” “すっと溶けて、のどを爽やかに通っていく”。このショコラを口にした人は、皆このような感想を口にする。見た目はとてもシンプルであるが、その味わいはずっと心に残る、他では味わえないショコラである。

 

心にしみる、生ショコラ。元フレンチシェフの感性が生きるショコラ工房「Kyoto生chocolat オーガニックティーハウス」

 日本の伝統が息づく街、京都。平安神宮に程近い、古い町家が立ち並ぶ一角に佇む「Kyoto生chocolat オーガニックティーハウス」は、築100年の町家をそのまま使用したショコラ工房兼カフェである。カフェスペースの卓上には季節の花が置かれ、腰を下ろせば四季を感じられる、手入れの行き届いた庭が見渡せる。よく晴れた日には、藤棚の下のテラスで、ショコラとともにオーガニックコーヒーやお茶が楽しめる。

 

 オーナーであり、生ショコラをつくる中西広文さんは、ホテルオークラ東京でフレンチシェフとして活躍後、ニューヨークの日本総領事館でマスターシェフとして腕を振るった経歴をもつ。忙しなく調理するフレンチを“動”とすれば、ショコラ作りは“静”。対極にあるように思えるが、両者とも繊細な感性が必要とされる。中西さんはこの静寂に包まれた町家の中で、その日の気温や天気で微妙な変化を感じ取り、チョコレートの柔らかさを調整、そして奇跡ともいえる口当たりの生ショコラを生み出している。

 

 

心にしみる、生ショコラ。元フレンチシェフの感性が生きるショコラ工房「Kyoto生chocolat オーガニックティーハウス」

 

 中西さんは今から10年前、シンガーソングライターであり童話作家であるカナダ人の奥様シェリーさんと京都で住み始めると同時に、思い描いていたチョコレートのレシピ研究に乗り出したという。

 

 「ケーキなどのデザートに比べて、ショコラの見た目はシンプル。でも食べた時に驚いてもらえるのは、ショコラだと思いました」

 

 「Kyoto生chocolat」では、スイート、ビター、抹茶の3種が味わえる。オーストリアで作られているハーブリキュールを使ったスイート、沖縄の黒糖焼酎の入ったビター、京都の新鮮な抹茶を使用したショコラは、見た目は素朴だが、驚くほど豊かで洗練された風味と淡雪のような口当たりをもつ。

 

 

 

 

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 毎日生ショコラを手作りする中西さんは、コック帽にコックコート姿。この純日本空間では、少し不思議な光景ではあるが、ショコラに対する真摯な姿勢が伺える。そして一期一会を大切にする中西夫妻の“和”の精神と、“洋”の文化が融合した生ショコラは、シェリーさんのデザインした島根県の和紙に包まれて、全国にも届けられている。しかし一度、夫妻の暖かさに包まれたこの京都の町家で、ショコラを味わってほしい。冬の京都の楽しみが、ひとつ増えた喜びに満たされるだろう。

 

 

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【店舗情報】
Kyoto生chocolat オーガニックティーハウス
京都府京都市左京区岡崎天王町76-15
Tel:075-751-2678
営業時間:水曜~日曜の12:00~17:00
http://www.kyoto-namachocolat.com

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