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ボクスターには、”セカンドカーの喜び”がたくさん詰まっている。ポルシェを代表する「911」が立派になった今、より小型で軽く、ミッドシップ・エンジンレイアウトを採用するボクスターのハンドリングは鋭く、かつ味わい深い。純粋に運転することが、楽しみにつながっている。
電動で開閉するキャンバストップも、日常を非日常に変えてくれる。現行モデルは走行中でも、たった11秒で開閉可能となり、いつでも、どこでも、簡単にオープンエア・モータリングを満喫できる。オープンは、意外と夜の街がいい。空気が昼間よりも澄み、ネオンの彩りが身近に感じられる。
ボクスターが優れているのは、たっぷりとした容量のラゲッジスペースを前後に備えていることだ。ふたりの小旅行ぐらい分は、余裕で積める。走ることだけでなく、実用性を疎かにしていないところにポルシェの良心が現れている。ボクスターはセカンドカーとしての魅力にあふれているが、同時にファーストカーにコンバートしても立派に通用する。ヘタなサルーンやSUVでは太刀打ちできないほど完成度が高い。
text:HIROHISA KANEKO
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