ビールのお供と言えば、枝豆、焼き鳥、フライドポテト……、というように連想されるものは、どれも居酒屋メニューばかり。これまでビールは「生ビール」「ビンビール」と、メニューも少なく、塩辛いものや脂っこい食事を“流し込む”という存在でしかなかったように思える。現在の日本では、ワインや日本酒、焼酎は、料理との相性を考えて、飲み変えたり銘柄を選んだりと、食事とともにお酒を楽しんでいるが、ビールの選択肢はまだまだ少ないようだ。
そこで、これまでの我々のビールに対するイメージを払拭してくれるビールを紹介しよう。“Beer Beautiful=ビールは素晴らしい”というコンセプトのもと、埼玉県は川越のビール職人たちによって、こだわり造られている「COEDO」である。製造方法がそれぞれ異なる5銘柄から、料理に合わせて選ぶという、これまでの日本におけるビール文化に革命をもたらすものなのだ。
■ジビエやチキンのローストに
川越産サツマイモを使用した「紅赤-Beniaka-」
赤ワインのような琥珀色が、我々日本人にとっては馴染みのないビールだが、焼きイモを原料に使用した香ばしい甘みが女性にも人気の銘柄である。またアルコール度数7%とやや高めで、豊かなコクは、スイートポテトや鴨のコンフィ、冬のジビエ料理など、実り豊かな収穫期の味わいにぴったり。
・2009年iTQi最高位三ツ星兼3年連続三ツ星クリスタルテイストアワード、2008年モンドセレクション最高金賞受賞。
原材料:サツマイモ(埼玉県川越産 金時薩摩芋紅赤)、麦芽、大麦、ホップ
アルコール度数:7%
価格:333mlボトル¥400
※サツマイモを使用しているため、日本酒税法上「発泡酒」の扱いとなります。
■トマトとモッツァレラのカプレーゼやカルパッチョに
ビールの王道を歩む「瑠璃-Ruri-」
クリアな黄金色と白く柔らかな泡のコントラストが美しいプレミアムピルスナー。さわやかですっきりとした飲み口ながらも、ホップの豊かな香味と苦味のバランスがとれた、飽きのこない深みのある上質な味わい。
太陽の恵みを受けた完熟トマトや、じっくりと熟成した酸味のあるチーズ、さっぱりとした白身魚と相性抜群。夏の昼下がりに、海辺のランチのお供に最適な一本である。
・2009年iTQi二ツ星、2008年モンドセレクション最高金賞受賞。
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%
価格:333mlボトル ¥280、350ml缶 ¥280
■フォアグラや牡蛎を使った料理に
香り高いアロマホップを使用した「伽羅-Kyara-」
秋の色づきをイメージされる赤みがかった深い伽羅色で、カラメルのような芳しさを思わせるアロマホップと麦芽のコクが特長。きめ細やかな泡立ちの奥に潜む濃厚で滑らかな味わい、しっかりとしたボディは、ゆっくりと時間をかけて食を楽しむ秋に相応しいビール。
牡蛎料理や、フォアグラ、ローストビーフなど、濃厚な味わいの料理と一緒に楽しむのがオツである。
・2009年iTQi二ツ星、2008年モンドセレクション金賞受賞。
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%
価格:価格:333mlボトル ¥280、350ml缶 ¥280
■チョコレートやナッツとともに
長期熟成黒ビール「漆黒-Shikkoku-」
艶やかな黒色と茶白色の細やかな泡立ちのコントラストが冴える長期熟成黒ビール。2種類のブラックモルトと6種の麦芽を配合し、黒ビール独特の重さはなく、まろやかさと軽やかさのバランスが取れた香ばしいローストが心地よく喉を通っていく。
カカオの風味豊かなショコラや、芳ばしいクルミやアーモンドなどのナッツと好相性。就寝前のゆったりとした時間や、読書とともに楽しめる大人のビールである。
・2009年iTQi二ツ星、2008年モンドセレクション最高金賞受賞。
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%
価格:333mlボトル ¥330
■旬の野菜とともに
酵母が残る無濾過ビール「白-Shiro-」
明るいなめらかな白濁色は、酵母をそのまま残した無濾過ビールの証拠。小麦麦芽と特選した酵母が醸し出す、甘くフルーティな香りを持っている。味わいはすっきりと爽やかであるが、しっかりとしたコクと柔らかな炭酸が特長である。
ほのかな苦みのある春野菜や、味の濃い夏野菜の美味しさをより一層引き立ててくれる。
・2009年iTQi二ツ星、2008年モンドセレクション金賞受賞。
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%
価格:333mlボトル¥370