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COEDO (コエド)

COEDO (コエド)

地ビールを越えた、地ビール ~小江戸・川越で生まれたCOEDOビール~


  東京から1時間程度の場所に位置する埼玉県・川越市。江戸時代には“舟運(しゅううん)”と呼ばれる河川を利用した物流を確立し、食糧などの物資を浅草に運んだ商人たちが、江戸の文化を持ち帰ったことで栄え、“小江戸”と呼ばれるようになった。第二次世界大戦の戦火を逃れた古い町並みは、鎌倉と並んで関東の観光名所として多くの人が訪れている。また農業が盛んな地としても知られ、特に名産品としてサツマイモが挙げられる。


  そして、ここ川越の地で生まれ、かつての呼び名“小江戸”の名を冠したビールがあるのをご存知だろうか。その名も「COEDO」。他地域の地ビールとは一線を画した、日本の小紋を現代風にアレンジするというパッケージデザインであるが、その味わいも只者ではない。国際的な食品品評会iTQiでは、日本で初めてビールでの受賞を果たし、さらにビールの本場であるドイツ大使館で行われたパーティで客人に振舞われるなど、味の評価も群を抜いている。


  地ビールは、1994年に酒税法の緩和により、それまで大手企業が独占していたビールの製造が、小さな規模でも行えるようなり、日本各地で次々と地名を冠した商品が誕生していった。これが空前の地ビールブームである。しかし数年もすると、それまでビール造りの経験もなく、その土地の名産品を闇雲に使ったような“土産物”としてのビールは、人々に受け入れられなくなってしまった。


  しかし、この「COEDO」は“土産物”としての道を歩むのではなく、丁寧な製法と天然素材に、とことんこだわるという独自の路線を貫いた。その結果、“川越のお土産”としてではなく、日本を代表するクラフトビールとして認知されるようになったのだ。

 

 

 

 

 

 

COEDOビールのこだわりについて


  「COEDO」ビールが、なぜ国際的な品評会で賞を獲得したか。それは奇をてらい注目されたのではなく、素材にこだわり、ドイツの伝統的な製法を忠実に再現しているところにある。


  酒税法が緩和された当時、次々と登場したビール工場には実のところ、ビールの製造を熟知した職人はほとんどいなかったという。それは、それまでビールの生産は大手メーカーのみが許されていた特権であり、日本では職人が育成されていなかったためである。


  そこで「COEDO」を製造するコエドブルワリーでは、ドイツからビールマイスター(ビール職人の親方)を呼び寄せ、5年の歳月をかけて、製造方法から原料や酵母選びまでを習得し、本場ドイツ仕込みのビールを完成させた。


  「COEDO」ビールの製造期間は長いもので、3ヶ月。いかに「COEDO」ビールが実直に仕込まれているかが伺える。ビールは約1週間の発酵を経て、ヤングビールができ上がる。一般的なビールはその後、約3週間の熟成の後に製品となるが、その時点では硫黄系のガスが残存している。それを発散させる時に、生成された炭酸ガスも一緒に放出されてしまうため、人工的に炭酸ガスが注入されることさえもあるという。しかし、「COEDO」は、その硫黄系ガスが消失するまでじっくりと熟成させることで、そのビールの味に合った程よい炭酸が愉しめる、喉ごしも風味も傑出したビールが完成するのだ。



  また、ビールの原料は水、麦芽、ホップ、酵母のみ。シンプルな材料である分、ごまかしが効かない、どれもビールの味を左右する重要なファクターである。そこでコエドブルワリーでは、自社で安全・安心かつ上質な原料を産地から直接仕入れている。特にビールの香りや苦味を決めるホップは、「アロマホップ」と呼ばれる香り豊かなものを、4大産地であるドイツのホリダウ、シュパルター、テトナング、チェコのザーツで栽培されているものから厳選するというこだわりぶり。


  ここまで製造工程と原材料にこだわって製造されているのは、日本では「COEDO」をおいて、他にないだろう。

【COEDO(コエド) 問い合わせ先】
株式会社協同商事 コエドブルワリー
本社:埼玉県川越市今福2908-2
三芳工場:埼玉県入間郡三芳町上富385-10
Tel:049-259-7735
http://www.coedobrewery.com/