夏を迎える華やかな逗子マリーナにて
湘南・逗子マリーナ周辺は、都心からの交通の便も良く、古くから都心のセレブリティたちの別荘が立ち並ぶ場所である。眼下に逗子マリーナを見下ろす山上には名だたる資産家、芸能人のお屋敷が今も多く立ち並ぶ。そして、その逗子マリーナには今、数多くの高級ヨット、クルーザーがピカピカに磨かれて、マリンスポーツ・シーズンへの出番を待っている。その場所で行われるこのイベントは毎年、この夏を迎えるこの時期に開催され、そこでは多くの「特別な」 方々を迎えるための催しが開催されていた。
まず入場口で迎えてくれるのは、あの話題の世界最高速の市販電気自動車「TESSRA」ロードスター。つい先ごろ今、一番気になる4ドアの次期モデル「S」が予約スタートしたばかり。そしてゲート付近には「東日本大震災」の義援金募集コーナーもある。ゲートをくぐると都内でもなかなか見かけないロールスロイス、ランボルギーニなどの高級車がずらりと用意され、このイベントに集まる方々が容易に想像できるというものだ。
そんな中で馴染みのノーブルスタイリングのブースを発見。Christophe ClaretのBlackjack 21、HautlenceのHL2.0など、先日バーゼルで発表されたばかりの最新作や、Giuliano Mazzuoli(ジュリアーノ・マッツォーリ)の筆記具等の即売も行われている。そんな中、注目を集めていたのがhD3のSLYDE(スライド)。スマートフォンのタッチパネルのシステムを採用し、複雑時計のメカニカルなトゥールビヨンのコンプリケーションや前衛的なバーチャルモジュールを指ひとつでコントロールできるという画期的なモデル(別項参照)。大きな話題を集めそうだ。
Photo&Text Takamasa Wada


アウトドア系の雑誌社に入り、いくつかの編集長を経験した後、昨年までラグジュアリー系の会員誌の編集を約5年間務める。船、高級外車、不動産、投資などの記事を得意とする。プライベートではカヤック、山岳スキーなども行なうアウトドア志向である。アウトドアの知識を活かして防災士の資格を取得後、災害危機管理アドバイザーの肩書きを持ち、著作多数。防災関連では講演、TV、ラジオなどの出演も多い。