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沖縄の先にある小国「台湾」で食事・温泉・異文化を楽しむ

温泉・グルメの楽しみが満載「親日の国」を存分に楽しむには

温泉・グルメの楽しみが満載「親日の国」を存分に楽しむには

温泉・グルメの楽しみが満載「親日の国」を存分に楽しむには

天気のいい日だったら台北から、MRT(地下鉄)を使って50分程度で着く淡水でランチをいただくのがいい。北投温泉からも15分なので温泉とセットで楽しもう。海を臨むレストラン「水湾」は眺めも雰囲気も抜群。(TOP写真)

温泉・グルメの楽しみが満載「親日の国」を存分に楽しむには

街の景色も日本とは違う異国情緒に溢れている台湾。街を走る観光バスはとにかく色使いが派手で極彩色仕様。また小型バイクの量は想像を超える。二人乗りでかなりのスピードで走り回っているので慣れない観光客は注意が必要。

 食事の次に、台湾での大きな楽しみは温泉である。台湾では良質な温泉が豊富に出ることを知る日本人はあまり多くない。日本統治時代に、温泉好きの日本人によって開発された文化ではあるが、今や地元や中国からの観光客で賑わい、各地に温泉ホテルが建設されている。北投温泉はMRTという地下鉄を使って、北京から20分程度と非常に便利。駅前からすぐに温泉ホテルや日帰り施設があるので観光客にとても人気の場所。街中を流れる川には40度近い温泉が流れ込み、足湯に浸かりながら読書にふける人も見られた。この北投温泉以外にも各地に温泉が湧く場所があり、硫黄泉から炭酸泉、泥湯に至るまでバリエーションも豊富。基本的に浴場は水着ではいる混浴が基本。開放感には欠けるが、ホテルの露天などは空いていてほとんど独占状態。ぜひ一度行ってみるべき。

 

 その後、台北を南下して高雄にも向かってみた。移動に使ったのは日本の新幹線。自分の乗った車両の内装は赤で、台湾風ではあるがなじものある日本の新幹線そのもの。約3時間で高雄に。駅からタクシーで船着場へと向かう。この人は珍しく日本語も英語もダメなようだったので、奥の手のメモ用紙に行きたい場所の漢字を書くとすぐに理解してくれた。台湾の人は韓国と違って漢字を読むことが出来る。そういえば目に付く街の看板もなんとなく意味が分かるものばかり。中国語圏というのはやはり民族的に近いんだなあという、不思議な連帯感のようなものを感じたものだ。自分はこの時以外は極力移動はバス・鉄道を利用したのだが、主要な所への交通アクセスは非常に便利で、本当に台湾での滞在費は安くつくのに驚く。ホテルも5000円程度でも十分広い部屋が手に入る。

 

 高雄の船着場から旗津半島へと10元(30円)払ってフェリーに乗る。この船の形状がまた台形を積み重ねたような形状でおもしろい。下の船室はバイク専用となり、大量の小型バイクが出入りする様子は日本では見かけない不思議な光景だ。台湾はこのバイクでの移動が非常に多く、庶民の移動手段の中心のようだ。旗津半島はその名の通り半島なのだが、海鮮料理の店が多くあるので有名。砂浜のあう海岸線もあって、多くの観光客が訪れる場所だ。夕方に着いたのだが数名のサーファーが海に入っていた。

 

 高雄の店や街の様子は台北とはなんとなく異なる南国の雰囲気。春先の旅だったが、店先には豊富な野菜や果物が並んでいて、ここが南の島だったことを思い起こさせる。台湾通に言わせると、台湾旅行は冬が楽しいという。最近では日本と競うマグロ漁も盛んだそうだが、海鮮の味も最高。温泉も楽しめるという。ネットで調べれば航空券で2万円、宿泊付きのツアーでも3万円程度で行ける隣国台湾。そして海外に行ってこれほど「親日」であり日本人にやさしい国はない。会う人会う人、とても親切で、日本人に関心のある人が多いかのようだ。どうやら「日本」ブームがあるようでホテルでも日本語のアニメ番組が流れていた。街で味わえる「親日」のその感覚をぜひ味わいに行って欲しい。

 

「台湾の夜市を歩く」 動画を見る >>

 

photo&text by Takamasa Wada

 

Vol.1 最も近い隣国「台湾」は羽田発着でさらに身近になった

 

 

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温泉・グルメの楽しみが満載「親日の国」を存分に楽しむには
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和田隆昌

ライター・エディター
アウトドア系の雑誌社に入り、いくつかの編集長を経験した後、昨年までラグジュアリー系の会員誌の編集を約5年間務める。船、高級外車、不動産、投資などの記事を得意とする。プライベートではカヤック、山岳スキーなども行なうアウトドア志向である。アウトドアの知識を活かして防災士の資格を取得後、災害危機管理アドバイザーの肩書きを持ち、著作多数。防災関連では講演、TV、ラジオなどの出演も多い。