TOP > Special > 7月特集「一生モノの育て方 ~靴、スーツ、鞄のよみがえり~」

プロが教える、セルフケア


  スーツを長く愛用するには毎日のメンテナンスも欠かせない。


「“高いスーツ=長く着られる”と思われる方が多くいらっしゃいますが、高いスーツには高価な素材が使われていて、それらはとてもデリケート。日々のメンテナンスを怠れば、寿命は確実に短くなってしまいます。脱いだ後には必ずブラシで上から下に、肩の部分は襟から腕に向かってブラッシングをしてください。」


  ここでのポイントは上質なウマ毛のブラシを使用することが好ましい。さらに普段何気なく使っているハンガーにも配慮する必要があると言う。


「スーツに合っていないハンガーを使うと型崩れの原因となります。人体工学に基づいた肩に厚みのあるものを使用することをおすすめします。使い捨てのハンガーではなく、ずっと使えるマイハンガーを持っておくといいですね。」


  そして、モノを大切にする心がスーツと末永く付き合うことにつながると、最後に橋本さんは付け加えた。

 

 

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橋本英夫 プロフィール
1949年兵庫県生まれ。高校卒業後、バルブや弁のメーカーにエンジニアとして活躍。その後浄水再生装置の開発、新たなドライクリーニング装置の開発を経て、2002年に㈱ハッピーを設立。クリーニングの常識を覆す「ケア・メンテⓇ」という新たな業務形態を確立する。著書に「イノベーション・モデルで理解する サービス業の底力」など多数出版。