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真に革新的なコンセプトとメカニズムを持つスマート・フォーツー/カブリオがフルモデルチェンジした。ボディが拡大され、ホイールベースが伸び、エンジンが一新された。エクステリアデザインがほとんど変えられていないのですぐには気付きにくいが、乗ると変わりっぷりに驚かされる。
最も大きな違いは、変則の度にシャクリを繰り返すようなショックがなくなり、実に滑らかに走るようになったことだろう。この癖のために、旧型ではオートマチックモードを避け、マニュアルモードで走ることが多かった。新型は、本当の意味でのオートモードが活用できる。もちろん、好みと状況次第でマニュアルもイケる。
エンジンが一新されたことでトルクが太くなり、トランスミッションが改められたことの効果がとても大きく現れている。
スマート・フォーツーは、2人乗りで、載せられる荷物の量も限られているが、最も小さな4輪車だ。市街地や、短距離利用が多い人のセカンドカーにこれほどふさわしいものもない。“アレも、コレも”と、ついつい大きなクルマを選んでしまうのは、クルマについての目的意識が希薄な証拠だ。スマート・フォーツーをセカンドカーに選んで、自分とクルマの関係を見詰め直してみるのもいいだろう。
text:HIROHISA KANEKO
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