
東京ミッドタウンの「ロゼスト」は輸入品が並ぶセレクト店。しかしそんな店内の一角を占めるのが「エルゴポック」のバッグ。オーナーの五十嵐氏もこれまではイタリアを中心にセレクトしてきた。「このバッグの魅力、まず日本製ということです。例えばスーツ、以前はイタリア製と日本製では大きな差がありましたが、ここ何年かどんどん日本製がよくなりました。日本人は勉強家だし、センスのノウハウがなかっただけ。そんなときに出会ったのが、このバッグ。サイズ、作りがよく考えられていてすぐに気に入りました。店頭で手に取って、買われていく方も『使いやすそう』とみなさんおっしゃられます。デザインもサイズもいいですね」
素材、作りの良さに加え、かゆいところに手が届く作りの良さから、顧客の評価も高いという。
RROZESTT
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア1F
TEL:03-5413-3700営11:00〜21:00 休元旦 www.rrozestt.co.jp
「エルゴポック」がブランドをスタートさせたのは4年前。半世紀に渡ってバッグ作りを続けてきたキヨモトが、自社ブランドとして初めて立ち上げたもの。
ブランド名は人間工学の「エルゴノミック」と時代の起点となる「エポック」の造語。情報が氾濫するこの時代に自らの価値観でモノ選びができる人に向けたブランドだ。過度なデザインよりも使う側に立った丁寧なデザインが特徴。特にビジネスシーンでは、内部の構造やポケットの位置なども重要な要素、何度も試作を重ね、ミリ単位でデザインを考えたという。
新製品の「NO.11シリーズ」。ベジタブルタンニンでなめしたオイルレザーを使ったバッグ。使うほどに愛着が湧く素材、メイド・ イン・ジャパンならではの職人芸が薫る作りの良さ、まさにこのバッグは、一級品の表情を持っている。
Photograph:Mitsugu Inada
Text:Masahiro Kogure