TOP > Fashion >SARTO(サルト) 鮮やかに服が変身する、これぞ職人の矜持

SARTO ― サルト ―

SARTO(サルト)

単なる「お直し」を超えたテクニックで話題に


  銀座ガス燈通りに今年4月にオープンした「サルト」、洋服のリフォームショップである。原宿にも同様のショップがあり、東京では2軒目。オーナーの檀正也さんがアパレル会社を経て福岡で創業したのが9年前。修理を依頼されたセレクト店から、イタリア製の高級な服を託されたり、高度な修正を要求されることで、その技術を磨いていったという。


SARTO(サルト)  セレクト店を中心としたリフォームの依頼で業績は順調に伸びていったが、修理だけの店を作ろうと思ったきっかけは顧客の声から。より完璧なリフォームを求め、ショップに出向いて直接フィッティングすることもあったが、もっと顧客とのコミュニケーションを密にしたいと6年前、東京に進出、昨年念願のショップを作ったのだ。

SARTO(サルト)

SARTO 銀座店
住所:東京都中央区銀座2-6-16第二吉田ビル3F
TEL:03-3567-0016
営11:00=20:00 日祝日 11:00=18:00
SARTO 原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前2-18-5大網ビル3F
TEL:03-3408-3982
営11:00=20:00
www.sarto.jp

SARTO(サルト)

  ある意味、服のリフォームは最初から服を作るよりも手間も技術もかかる。それに顧客からの要望はどんどん高くなっている。そんな声に応えるべく、檀さんはテクニックの向上に務め、職人の育成、加えてセンスを高めることを怠らない。30人以上の職人を抱えているが、中でもフィッターの寒澤利夫さんはイタリアのサルトリア(仕立て職人)から「私の服の修理は任せた」と折り紙付きの技術を持っている。リフォームのマエストロの集団、それが「サルト」といえる。銀座店はまだオープンして半年だが、噂を聞いて、続々と依頼が。店内の奥にある作業場には、高級ブランドの服が並ぶ。業界やスーツマニアの人も日々訪れるようになり、さながらリフォームの梁山泊のような雰囲気に。

「いずれもこの店から自社ブランドの服もプロデュースしたい」という檀さん。さらにフィッティングのデリバリーサービスまで始め、「サルト」は、進化するリフォームショップである。


 

 

 

Photograph:Eiji Ogata
Text:Masahiro Kogure